ia-cloudとは
従来であればファイヤーウォールの外に安全に出せなかった通信を
VPN要らずで、データをクラウドに送出できるプラットフォームです。
これにより、IoTのための特別な設備投資を行うことなく
中小企業でも安価にクラウド連携の仕組みを取り入れることができます。
仕組みとしては、Webサービスのデファクト標準であるREST API方式を採用することで、
既存のインターネット接続環境をそのまま利用し
ファイアーウォールの内側からクラウドへの安全なデータ格納を実現させました。
そのため、「Web端末型IoTプラットフォーム」と銘打っています。
・HTTPSで安全に
・VPN不要で安価に
・APIによるデータ連携で手軽に
クラウド連携ができるというコンセプトです。
ia-cloudは、(一財) 製造科学技術センターの産業オートメーションフォーラム (IAF)のワーキンググループとして、共通のプラットフォームを策定することを目的として活動しています。
日刊工業新聞にも取り上げて頂きました。
中小へ安価にIoT導入 – IAF、安全なクラウド通信提供 | ICT ニュース | 日刊工業新聞 電子版
ia-cloud IoTハッカソンとは
このia-cloudの仕組みを利用して、手軽で簡単なDIY型IoTを体験し、中小企業にも実現可能なIoT活用による生産効率改革・自社製品の保守サービスの事業改革等の支援を目的としたものです。
DIYということで、各社様にPLC等の制御機器や生産設備・機器、センサなどのデータをクラウドへ収集・蓄積する課題を持ち寄って頂きました。
我々はia-cloudプロジェクトの一員として各社様のサポートやQA対応を行いつつ、
そのかたわら、我々も1つの課題の実装を行いました。
IoTハッカソンでの成果
我々の作成したものは株式会社ティアンドデイの「おんどとり TR-71wf」のia-cloud連携です。
クライアント側がパフォーマンスなどの制約を受けHTTPしか利用できない場合、
クライアントに代わってia-cloud側へHTTPSでデータを送信する役割を持つゲートウェイを実装しました。
おんどとり⇒HTTP通信⇒ia-cloudゲートウェイ⇒ia-cloudのCCS(クラウド側=Amazon Web Services)
といった仕組みで、クラウド上に温度データを格納するものです。
また同時に、この温度情報をTwitterでつぶやくという実装も行いました。
これは基調講演でアットブリッジコンサルティング 橋向様が、Industrie 4.0の文献にはソーシャルマシーンという記載があり
「設備がTwitterでつぶやいたり、LINEで連携する」ような時代のイメージであるという内容を受けてのものです。
担当者の当日の思い付きでもその場で実装ができたぐらい、ia-cloudでの連携は簡単です。
最優秀賞を受賞
ia-cloudハッカソンの最後に、成果発表があり
参加者による全員により会場投票が行われ、我々のia-cloudおんどとりゲートウェイが
投票数が一番多かったということで、最優秀賞を受賞しました!
簡単に・安価に・安全にクラウドが利用できる仕組みia-cloudと
その事例の紹介でした。
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2017.09.21 @ryoichi_obara