2019年12月12日(木)~14(土)の3日間、高松にて第20回計測自動制御学会
システムインテグレーション部門講演会(SI2019)が開催され、
「産業機器オープンネットワークインタフェースORiN」セッションの講演者として参加してきました。
SI部門講演会とは
高機能化・複雑化するシステムの諸問題を解決し、システムの設計論を開拓・構築するため、人間・社会・人工物を横断した俯瞰的システムインテグレーションをテーマとして、産官学の研究者・技術者が集結して当該分野に関連する講演発表および討論を行います。
(「第20回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会HP」より引用)
講演者はスポットライトセッションでの3分間の口頭発表と、インタラクティブセッションでの45分間のポスター発表を行いました。
ORiNとFIELD systemの連携 ~競合ではなく協調~
2018年から取り組んできた、「ORiNとFIELD systemの連携」について発表しました。
FIELD systemはFANUC社が提供する製造業向けオープンプラットフォームで、
製造設備やデータの一元管理やデータ共有を促進することを目的としています。
製造現場の様々な機器を世代やメーカを超えて接続可能にし、データを活用するという点はORiNの思想と共通する部分があり、
ORiNとFIELD systemは競合ではなく協調する立ち位置にあります。
- FIELD systemは稼働監視、設備点検、分析ツールなどの豊富なアプリケーションを提供している
- ORiNがこれまで対応してきたFA機器は約250種類
ORiNとFIELD systemが連携すると、FIELD systemの機器との接続性が格段にアップし、ORiNに繋がる機器のデータはFIELD systemの豊富なアプリケーションで見える化できます。
開発したFIELD system用データ収集モジュールであるコンバータは
「ORiN on FIELD(ORiN コンバータ)」として認証され、FIELD system ストアで販売されています。(販売元は株式会社デンソーウェーブ)
我々はORiNとFIELD systemそれぞれの利点を組み合わせて、より自由に充実したIoT環境の構築を実現することを目指して取り組んでいきます。
優秀講演賞を受賞
SI2019で発表された全ての講演を対象として審査が行われ、実行委員会によって優秀講演賞が選出されます。
弊社の発表はORiNの活用の場を広めることに貢献したということで受賞しました。
最後に
インタラクティブセッションでは、発表内容に興味を持ってくださった方が予想以上にいらっしゃいました。
同じような取り組みをしている方、ロボットの研究をされている学生さんなどと意見交換し、とても勉強になりました。