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Raspberry PiとNode-REDで社内研修@2023-来客通知とキーリマインダー
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Raspberry PiとNode-REDで社内研修@2023-来客通知とキーリマインダー

2023.07.25

2023年度の新入社員たち5人に社内研修について振り返ってもらいました。
本年度の研修課題も、Raspberry PiとNode-REDを使った「世の中に必要なもの」です。
本コラムでは、新入社員5人の内2人の研修内容を紹介します。

来客通知ロボット ~S.K~

私は社内の「受付がないため来客のタイミングが認識しづらい」
という問題を解決するために、来客通知ロボットを開発しました。

開発・提案内容

このロボットはカメラが左右に動き、ロボット周辺の風景画像を取得します。
この画像から「人の顔が3秒間検出」できた場合に、Slackへ通知を送信するという仕組みを実装をしています。

[実装内容]
ハードウェア : Raspberry Pi 4、カメラ、モーター
プログラミング言語 : Python、OpenCV (画像認識用のライブラリ)

幻のお掃除ロボット~けむりに消えて~

当初、私はSunFounder社のPiCar-Xというカーロボット(¥10,000)を使用したお掃除ロボットの開発を考案していました。
しかし、プログラムの実行によって負荷をかけすぎてロボットの基盤から煙が発生…
破損してしまいました。

急遽代打の来客通知ロボット

代替案として「来客通知ロボット」を考案し開発することとしました。
来客通知ロボットの開発に移った際にも、様々な困難に直面しました。

画像認識用の学習データの作成を試みたものの、人間の頭部は「顔面と後頭部で大きく特徴点が異なる」という難点により断念しました。
最終的に、OpenCVが提供している高精度な顔認識用の学習データを使用しました。

また、モータの動作調整やカメラからの画像取得などの部分について、ソフトウェアとハードウェアの間で頭を悩ませることが多々ありました。
しかし、今までのプログラミングとは違った経験ができました。

振り返り

使用機材を発熱により破損させた経験を通して、下調べや代替案などの二手三手を考えておく重要さが学べました。
また、無事に研修を終えることができたのは、先輩方のサポートがあってこそのものでした。
大きく成長できたと感じれる期間ではありましたが、業務知識やコミュニケーション力が十分でないと感じました。
これからも日々の勉強を怠ることなく、業務に邁進していきます。

キー・リマインダー -気づいたら「ない」をなくしたい- ~H.A~

開発・提案内容

私がこのキーリマインダーを提案したきっかけは、過去の経験からです。
一人暮らしの際に外出直前で鍵を見つけられず、タイムロスが何度か発生していました。
このエピソードから、2つの課題点を見つけました。

  • 鍵を所定の場所に置くことを習慣化していない
  • 気づいたら鍵が無くなっている

そこで、鍵を所定の場所に置くことを強制的に習慣化させる方法はないかと考え、圧力センサーを利用することを思いつきました。
圧力センサーを用いて鍵の有無を判別し、鍵がない場合はSlackへ通知します。
また、鍵の有無のリマインドだけではなく、誰が鍵を抜いたのかも通知できると便利ではないかと考えました。
実際に構築したキー・リマインダーの処理の流れは下記です。

  1. 所定の鍵置き(圧力センサー設置済み)に鍵を挿すと、圧力センサーが鍵を感知
  2. 鍵を抜くとLEDライトが点灯、USBカメラにて鍵を取った人を撮影
  3. 指定時間後も圧力センサーが鍵を感知しない場合、Slackへリマインド・画像送信

また、通知の「停止」「再開」「18時まで停止」をSlack上で設定可能としました。
この機能により、長時間留守にする際はSlackからの通知をOFFにすることができます。

振り返り

最初から最後までわからないことだらけで完成するのか実現するのか不安でしたが、
先輩方のお力添えのおかげもあり、何とか形にすることが出来ました。
一か月間助けていただいた先輩方、誠にありがとうございました。
成果としては8割程度満足していますが、システムの柔軟性のなさやスピーカーを上手く使いこなせなかったことなど反省点はあります。
自分の力だけで出来たことではないため、一人でこのシステムが構築できるようにもっと勉強していかなければならないと思いました。
システムが出来上がっていく過程は、とても楽しかったです。
この気持ちを忘れず、日々精進してまいります。

コラム

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