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IVIにて2年連続最優秀賞を受賞しました
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IVIにて2年連続最優秀賞を受賞しました

2024.06.21

こんにちは、開発2部の山本です。
今回のコラムでは、私が参加したIVI業務シナリオWG(Working Group)「9E03:カーボントレーサビリティ実現と新価値創出」についてお伝えします。

※IVIの概要については、過去のコラム「IVI公開シンポジウム2023-Spring- に登壇しました」に書いてあります。よろしければ、そちらもご覧ください。

今までの業務シナリオWGの活動について

業務シナリオWG「カーボントレーサビリティ実現と新価値創出」は2021年から始まったWGです。活動当初から弊社メンバーが参加しており、私は2023年に初めて参加させていただきました。

業務シナリオWGでの課題について、説明します。
昨今、世界的にカーボンニュートラルの対応が必要になってきており、
サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指す動きが出てきています。
そのうえで、下記の課題がありました。

  • CO2排出量に関してノウハウがない企業でも、製品別CFPが算出できること
  • サプライチェーン連携において、第三者認証に耐えうる公正なデータ基盤の構築
  • サプライチェーン連携において、自社の情報を保護したうえでのCFP関連データの開示

※CFP:Carbon Footprint of Product

この課題を解決するため、過去2年間では下記の活動を行いました。

取り組んだテーマ
2021年 CO2排出量に関してノウハウがない企業でも、製品別CFPが算出できること
2022年 CO2排出量に関してノウハウがない企業でも、製品別CFPが算出できること(1年目の残課題)
サプライチェーン連携において、第三者認証に耐えうる公正なデータ基盤の構築
サプライチェーン連携において、自社の情報を保護したうえでのCFP関連データの開示

業務シナリオWGの2023年度の取り組み

2年間の活動を踏まえて、3年目は下記の課題を解決することをテーマに活動しました。

  • サプライチェーン連携において、自社の情報を保護したうえでのCFP関連データの開示(2年目の残課題)
  • 企業間で統一された製品別CFP算定ツールの使用

課題の解決に向け、弊社が担当したことを紹介します。

CFP算定ツールのカスタマイズ

製品別CFPを算定するツール(CFP算定ツール)の入出力機能を拡張しました。
カスタマイズ前のCFP算定ツールでは、データ入力が手入力でしか行えなかったため、大量のデータを扱う場合に時間が掛かっておりました。
そこで、CSVファイルでの入出力を可能にし、手入力の手間を削減しました。

データ連携のためのサポートアプリ作成

サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルでは、企業間でのデータのやり取りが必須となります。
データ連携基盤であるCIOFを介して、完成品メーカー様と部品メーカー様の間でデータのやり取りを行うことがデータ連携における目標でした。
しかし、CFP算定ツールだけではCIOFを介したデータ連携ができなかったため、
弊社がCFP算定ツールとCIOFの橋渡しとなるアプリを暫定的に用意しました。
このアプリを介した製品別CFPデータ連携の流れは下記となります。

  1. 送信側のCFP算定ツールから製品別CFPデータ(データ)を出力し、送信側の連携アプリに渡す。
  2. 送信側の連携アプリがCIOFへデータを送信する。
  3. CIOFが受信側の連携アプリへデータ送信する。
  4. 受信側の連携アプリが受信側のCFP算定ツールへデータを渡す。

2年連続最優秀賞受賞

2024年6月13日に開催された「第1回業務シナリオ合同会合」にて、IVIつながるモノづくりアワード2024の受賞発表があり、私が参加したWGが最優秀賞を受賞しました。
昨年の受賞に引き続き2年連続で最優秀賞を頂いており、私たちが行っている活動の注目度の高さを改めて感じました。

1年間の活動を通して

1年間の活動を通して、普段の業務では得られないことを学びました。
普段の業務では、カーボンニュートラルについて関わる機会がなかったため、
どのように製品別CFPを算出していくのかや、算出する上での難しい点について新たな知見を得ることができました。
また、業務シナリオWGに参加されていた方の言葉で、印象に残ったことがあります。
「全世界でカーボンニュートラルを目指す中で、中小企業にも対応が求められる。
それをネガティブにとらえるのではなく、CO2排出量削減を価値にしていく。」
この言葉を聞き、CO2の排出削減は環境問題だけでなく中小企業にとっても価値あるものになるのだと、ハッとさせられました。
今回の経験を踏まえて、普段の業務にも活かしていけたらと思います。

2024.06.21 山本
コラム

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