2025年度の新入社員たちに社内研修について振り返ってもらいました。
本年度も研修課題としてRaspberry PiとNode-REDを使ったシステムの作成に取り組んでもらいました。さらに、今回はSDGsと関りを持たせたテーマを各自で考えた上で研修に取り組んでいます。
新入社員4人の研修内容を2組に分けて紹介します。他の2人の研修内容はこちら
見守りシステム ~F・A~
こんにちは。F.Aです。
現在一人暮らしの高齢者が、室内で急な体調不良を起こしても発見が遅れ、命に関わるケースが増えている現状があります。
私自身、祖母が一人暮らし中に倒れ、発見が遅れた経験から「もっと早く異変に気づける仕組みが必要だ」と感じました。
開発内容紹介
今回、室内環境と行動を常時見守り、異変時にはリアルタイムで通知を行う見守りシステムを構築しました。
このシステムは、高齢者を持つ家族の安心に繋がるだけでなく、SDGs「すべての人に健康と福祉を」にも貢献する取り組みと考えています。
主な機能は以下の通りです。
- 温湿度センサーで室内環境を常時計測し、熱中症リスクが高まった場合はSlackに即時通知。
- モーションセンサーとHDウェブカメラで人の動きを検知。顔をOpenCVで認識、撮影、保存。
- 通常時は5分ごとの環境通知、異常時は即時アラート、また保存した画像をSlackへ送信。
- Slackからの通知で離れて暮らす家族がすぐに確認・対応可能。
通常時のSlackメッセージ
アラートのSlackメッセージ
Slack画像メッセージ
振り返ってみて
今回初めてセンサーやカメラを使った見守りシステムの開発に取り組みました。そのため、分からないことばかりで、最初は正直不安だらけでした。
Node-REDでのフロー設計や、Slackへの通知設定、OpenCVでの顔検出などは、一人ではなかなか動かすことができず、先輩方に何度も相談し、助けてもらいながら進めました。センサーの接続やコードの書き方一つを取っても、細かなトラブルが多く、自力で乗り越えるには知識も経験もまだまだ足りないと実感しました。
しかし、サポートしていただいたおかげで、最終的には実際に動作するシステムを完成させることができ、大きな達成感を得ることができました。分からないことを質問しながら、自分なりに試行錯誤して改善していく過程はとても学びが多く、やりがいを感じました。
まだまだ改善点は多く、誤検知の削減による精度向上や高精度顔検出モデルの導入など、今後さらに良くしていきたい点も明確になっています。
これからは「自分一人でも作れる力」を身につけていけるよう、今回学んだことを基礎に、もっと技術力を高めていきたいです。
服装提案システム ~Y・N~
こんにちは。Y・Nと申します。
私は服装選びが苦手で、いつも悩んでしまいます。
そこで私は気温に合わせた服装を提案してくれるシステムを作りました。
開発内容紹介
まずはダッシュボードに表示されている服装提案というボタンを押します。
そうするとその日の気温と天気が表示され、その上には適切な服装の画像が表示されます。
また、ダッシュボードの下側には写真撮影というボタンがあります。
そのボタンで自分の所持している服装を撮ってみると、撮影した写真は気温ごとのフォルダに保存され、服装提案してもらう時の画像として表示されます。
振り返り
自分自身で0からシステムを作るということで、最初は不安しかありませんでした。
しかし、先輩方が優しく親身になって様々なことを教えてくださったので、形にすることができました。
分からないことばかりでうまくいかないことも多くありましたが、1つ1つの機能がシステムとして形になった時はとても嬉しいと感じ、その嬉しさが「モノを作る楽しさ」になっていきました。
今回の研修で学んだこと、楽しむ気持ちを忘れずにこれから更に頑張っていきます。